人の死に方にランクがあるのだろうか
日本沈没
監督:樋口真嗣
草彅剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央
原作 小松左京(小学館刊)
2006年 日本

姉から、女優陣がいいよと言われて見ました。
「このまま何もしないで滅びればいい」
「海外に脱出すればいい」
というような男性陣に対して女性陣は
「一人でも百人でも千人でも助かる道はないのか」
と「闘う」消防庁レスキュー隊員紫咲コウ、閣僚大地真央。

CG画面も元祖「日本沈没」とはスケールが違っていて、リアルでした。
地震のシーンなんか「またか、どこに隠れる、火の元、先だ」
とか思っちゃったりして。

最後に草彅剛があんなふうになるとは思わなかったけれど、
紫咲コウとの抱擁シーンでは泣けました。
紫咲コウもかっこいい。
恋人の出発間際バイクで乗りつけ、しっかり抱き合って後ろを見ないで
彼女の任務遂行のためブルルンと去っていく。
ただ気になること一つ。
大地真央演じる大臣が最後に、二人の潜水艇のパイロットの「殉職」に対し
最大限の弔辞を捧げること。
これに私は抵抗があります。
確かに潜水艇パイロット無くして、
それも還ることのない任務とわかっていての任務遂行なくして、
日本沈没を食い止めることはできませんでした。
でも、たとえばどっかの山中で非難する「おばさん」たちに
「がんばって、この峠を越えたら次の避難所ですよ」
と笑顔で手助けする警察官?自衛官?
彼だって、地震で石の下敷きになりますが
きちんと職務をまっとうしていての「殉職」です。
各人が責任をもって持ち場を離れず公益の仕事をしているのに、
それすら格差をつけられていくのかとイヤなきもちになりました。
だってあの後の騒ぎは目に見えているじゃないですか。
パイロットたちは国家より最大限の賛辞を受けた英雄。
どちらも本人たちが、栄光を望んでいないだけになんだかお気の毒でした。
みんな、自分の使命は何か黙々と任務に赴いたことでは同じはずです。
その死すら、ランク付けされて評価されるのかと思うとやりきれないです。
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by a-tenar | 2006-08-16 18:13 | Movies

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