哀しみと怒りの交錯
クラッシュCrash
監督:ポール・ハギス
主演:サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン
アメリカ 2004年

冒頭のライトのような、きれいなシーンから引き込まれました。
LAの夜景かと思いきや、それはイメージで車のタイヤ跡のついた凍った路面。
登場人物が複数なのでわかりにくいのですが、ラストに向けてどんどんストーリーが1本にまとまっている手腕はうなりました。

なんでマット・ディロンがこんな汚れ役やったのかな、と不思議に思ってしまいました。
有名プロデューサーの妻に対するセクハラ行為、同じ女性として虫酸が走るほどの嫌悪感。
こんな思いをしているのに、横の夫は何も助けてくれなかった!
さァ一番やらかすぞ、ほれヒールを叩きつけろ、と言ったらホントに床にたたきつけていたので、すっとしました(笑)。
この夫婦の喧嘩はまるでうちの夫婦喧嘩のようでした・・・。
その後この妻と再開することになったマット・ディロン。
この時の彼はしびれます!
再会して激しく彼を拒否する彼女、でも助けて見捨てないで、そして去っていく彼女の目。サンディ・ニュートンがとてもうまいです。

鍵屋のダニエルの娘への接し方、こんな父親に育てられた娘は幸せです。
透明のマント、とてもいいエピソードでした。

一人の人間が見せるいろんな顔。
都会で生きていくハードさ、確かに衣食住には困らないけど
怒り、哀しみ、これらはサンドラ・ブロック言うところの
「毎日何かに腹をたて」。
差別を受けていると感じている人が、相手が変われば自分が今度は差別発言をする立場になったり。
憎しみ、かーっとなって銃で撃った結果は撃った側にも撃たれた側にも不幸しか残らない。
誰が信頼できるか、誰が裏切るか。
不安、孤独、喧嘩できる仲、いきなり銃をつきつけられる出会い。
そして出会いと、別れがあまりにも早いテンポで毎日が暮れていくLA。

哀しいけれど暗くはなく、秋の1日いい映画との出会いで至福の時を過ごしました。
音楽もいいものでした。
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by a-tenar | 2006-09-24 21:45 | Movies

おいしいお酒と、すてきな何かと。
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