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青い春
青い春
2002年日本。
監督:豊田利晃

松本大洋の原作とくれば、テンポ良く面白そうだと思ってレンタルしてきました。
一緒に見た子ども達からはあまり評判が良くなかったのは、「!」。
ちょっと残酷シーンが多かったかな?
虚無的青春では、これからのやる気が出ない?
松田龍平くんが冴え渡る好演。
ワキの新井浩文の「青木」くん、高岡蒼佑 の「雪男」くんのちょっとした表情が男の子たちのナイーブさを伝えていて花丸。
マメ山田の花田先生も、閉塞感が蔓延している学校の中で人間らしい大人として描かれていてほのぼの。
エンディング・テーマの、「ドロップ」(ミッシェル・ガン・エレファント)のへヴィーな音と、歌詞がまた素晴らしい。
「ぶらぶらと夜になる・・・」。

関連サイト:http://www.jmdb.ne.jp/2002/dz002140.htm

後日談:子ども達は、未知なる高校生活に恐れを感じたらしい。
疑問:他校の番長が青木を探しに来るエピソードの意味。
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by a-tenar | 2004-12-30 00:01 | Movies
死に花
死に花
2004年日本。
監督:犬童一心。

いい映画でした。
人間は、生まれた瞬間から確実に老いに向かい死へ一直線に向かうのに、
あまりその現実は考えたくないし、老いは悪いことのように考えてしまいます。
この映画の老人たちの元気ぶり、特に青島幸男の女好きなど、星野真理の職員の視点から「なんだよ、このジジィ」の視点で見てしまいますが、いつのまにか彼らに引きずりこまれて、
「もっといっぱい遊ぼーよ」
のラストに向かいます。
その時の山崎努の顔もいいし、見守る仲間達の顔もとてもいい。
ああ、ぼけるのもそんなに悪くないことだなと思えてしまうのが不思議です。
森繁氏の演技はどこまで「演技」かわからないのが、すごいし。
藤岡琢也の「ジャズ葬」は、子どもたちに大受けでした。
「サクランボ銀行」のネーミング、冷蔵庫のビールなど、年齢に関係なくいつのまにか、みんなで腹を抱えて笑って、最後にホロリで後味も良く。
生きていくってことも、悪くない。

公式サイト:http://shinibana.jp/
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by a-tenar | 2004-12-29 21:04 | Movies
火車
火車
宮部みゆき 新潮社

これはまた、衝撃の作品でした。
2004年に読んだ本のベスト10に入ります。

・なぜ彼女は借金までこしらえてブランドに走るのか
・クレジット・カードの闇の部分
・彼女は手に入れる「鏡」を間違えてしまった
・他人の人生を生きる
この4点が印象的でした。

私自身、他人とは違うと思いながらも「他人と違う」ブランドを買い漁りましたし、借金こそこしらえませんでしたが「火の車」でやりくりしていました。
そうまで駆り立てられたのは、
「他人とは違う、私が私であること」
を証明するためでした。
お金がないから、そういう身分ではないから、とあきらめられた昔と今は違います。
借金もクレジット・カードを使えば、「借用証書」など比べ物にならないくらいの気軽さで「キャッシング」できますし。
私が借金をせずに済んだのは一重に両親の教育でした。
父は決して借金をするな、と親元を離れるのが早かった私に繰り返して言っていました。
今でも私は決してローンは組みません。
一括で払えない金額なら買わない、という意識が働くからです。
だから
「町工場の親父みたいな発想をするな。そんな非グローバルな考え方では」
と何人かに言われましたが、その人たちはほとんど破産か資金繰りに負われていることを考えると、グローバルになれないまでも打ちかかる火の粉は払えていると思えます。
ただ、親の借金で人生が狂ってしまう子ども達の存在が気にかかります。
性教育にしても、クレジットの問題にしても「寝た子を起こさない」という考え方に、私は反対です。
いくら教えても無用心でないくらい、今の世の中は誘惑があふれています。
この主人公のように、他人の戸籍を盗んででも別人になりたかった・・・・。
そんな思いは、決してさせたくないと思います。b0006210_2011188.jpg
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by a-tenar | 2004-12-25 20:11 |
アダルトな人たち
アダルトな人たち
足立倫行著 講談社文庫 

アダルト・ビデオの監督たちに密着ルポ。
私が面白いと思ったのは、村西とおる監督へのインタビュー。
そしてアダルト・ビデオ監督とある市民グループとの「対話」。
市民グループはこれほどリアルなレイプ・シーンが撮影されたとは信じられず、実際に女優をレイプしてそのシーンを撮ったのではないかと迫り、監督は女優、特にアダルト女優は時に周囲が期待する以上の演技を見せることがある、と応戦。
この対話のずれずれには笑ってしまいました。
女優の意思に反してなあなあでレイプまがいの行為があり、それが撮影されるという事実は往々にしてあるそうなので笑い事ではないと言われればそれまでですが。
その監督がなぜ、そんな場に出てきたかといえば交渉にあたった女性が打ち合わせの喫茶店で、
「私は性的に楽しかったことはありません」
と言い切ったことにあるそう。
これに興味を抱いた監督と、市民グループの対話は興味深い展開になりそうだったのに、残念。

私はアダルト・ビデオのほとんどは嫌いです。
きれいじゃないし、エロティックじゃない、とb0006210_1695014.jpg私が思うようなものが多いので。
でもそれを仕事にしている人は、時折とても面白く感じる人が出てくるので興味があります。
男性と女性のエクスタシーは違って当たり前なのかもしれませんが、セックスがコミュニケーションの手段であるなら、この違いをお互いわかるようになったらもう少し歩み寄れるのかも。
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by a-tenar | 2004-12-25 16:10 |
上海グランド
上海グランド  上海灘 Shanghai Grand
1996年香港。
監督:ブーン・マンキッ

去年9月、香港に行く前後張國榮(レスリー・チャン)の作品はだいたいチェックしたつもりだったんですが、これは記憶にありません。
でもとても良かった!
レスリー・チャンの演技で印象的といえば、私の場合「覇王別姫」になりますが、この作品のレスリーもまたとても印象的です。
荒廃した男の雰囲気が、実にいい感じ。

劉德華(アンディ・ラウ)もそつなく演じ、新人時代の鄭雨盛(チョン・ウソン)、実はこのためにレンタル、見た甲斐はありました。

劇中レスリー・チャンの、
「たかが女のために俺たちの友情は壊れるのか」
にはいささかひっかりましたが、まぁ、レスリー・チャンなら何言っても許します、私。
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by a-tenar | 2004-12-21 22:02 | Movies
  

おいしいお酒と、すてきな何かと。
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