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迷ってる!
奇跡の人

私、なんとなくですけれど田畑智子さんが好きです。
それに「奇跡の人」の「Water!」の名場面、しかも前は大竹しのぶさんの役。
大竹しのぶ、といえば私の中では美内すずえの「ガラスの仮面」。
北島マヤのように普段はなんの変哲もない女の子がひとたび仮面をつけると自由自在に演じる天才俳優になる、それが私の中ででは大竹さんと重なるんです。
これを一度舞台で見たい、というのと田畑智子さんで、ラッキーのはずがなぜかこちらでは東京公演より値段が高めに設定されていて、ちょっと引けています。
移動の費用が、とも思いますがなんで遠い九州より高いのか・・・?
子どもを連れていきたいだけに、あと開幕まであと数日に迫っていても迷っています。

それに、連れて行く子どもの選択。
そりゃ、みんな連れていきたいですよ。
はじめ「三郎」を連れて行きたいと思いましたが、奴はどうも無関心。
で、「次郎」を誘ったら「いいよ」。
「次郎」の感性は独特なので、行けばきっと何か彼の中に植えつけられるだろうと思います。
いつか書いたように「三郎」こそ、生のお芝居によって花開くものがあるのではとも思うのです。
じゃ、「太郎」はどうだろう?
ああ、迷う迷う・・・。
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by a-tenar | 2006-10-30 16:55
そして家族のもとへ
サオヤの月
監督・編集:藤川佳三
音楽=大熊ワタル
2004年 日本

シマウマ書房」で上映するチラシを見つけて、今日見てきました。もっと重い映画と思っていたのに、見終えた後なんだか私も区切りをつけたようなそんなきもちにさせられました。

始めの夫婦の諍いは、重いというより暗澹たるきもちに。
言った、言わない、の水掛け論に、気分が沸点に達するとなると不思議に沈黙になる現象など、これはうちの夫婦喧嘩かいな?と何度思ったことか。
これって夫婦でも言ってはいけないお約束の類のことじゃ・・・、
よその夫婦でも離婚がかかっている夫婦喧嘩では、そんなお約束を吹っ飛ばして罵りあうのありか、
そこで夫ひるむなよ~、
妻、何言っているのか私にもわかんないけどなんとなくきもちはわかる、
とか様々な感情が私も噴出してくるようでした。

合間合間の子どもたちがほっとする場面で、
この子たちの前でこんな風に罵りあうなんていけないよ、
と、まるで主人公の母のようにいさめてみたくなりましたが、
それってほんと、余計なお世話ですね。
私も子どもがあのくらいの時に、
家庭を安心できるような場所にするために巡らした柵が実は自分を閉じ込めている檻のように、
そして夫が自由に外の世界へ出入りしているのに、自分はここでことばすら理解できていない赤ん坊と一緒に閉じ込められている、
おむつを変えておっぱいやって日が暮れて、
こうして私の時間は消費されていく。
子どもが育ったら今度は老人介護がふりかかる、
夫の親と私の親と。
そうして私は一生人のおしめを変えて、
雑巾を持って走り回り、
大量の洗濯をしては干して取り込んで、
飯の支度で終わると思った頃の絶望感を思い出しました。

今はその柵はなくなったのか?
そして今の私は自由で、幸せか?
とえいば、子どもが成長した分おおいなる誇りがある反面、あの頃からは考えられないところに来てしまったという感想も持ちました。

彼女の混乱もわかるような気がするし、主人公の泣ける思いもまたわかるような気もしました。
夫婦喧嘩を映像にしたことが、なんだかすごい発想だと感心もしました。

本当のあなたはお調子者だよ。
でもカメラで撮っているのにお調子者やれないだろう、そうだよおれはお調子者だけど、出さないようにしてきたんだ。
出せばいいんだよ。

会話が噛み合ってきたと思いきや、復縁話で「なんでまたこの状態になっちゃうわけ?」。

傍から見たらこのカップル、理想的だと思うけどそう思わされているのか、その役割を演じているだけなのか、本当のところなんて誰もわかんない?
わかんない・・・
そう思いながら、こちらへ来ていた監督との夕食会に後ろ髪の思いで夕食のため、家族のもとへ戻りました。
まだ、戻る家族があった・・・。
いつもプチ家出とか、放浪癖を抑える私がついそう思ったのでした。
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by a-tenar | 2006-10-28 20:50 | Movies
三都物語
三都物語
船戸与一
新潮社 2003年

日本シリーズで盛り上がっている家族を尻目に、野球に熱中できない私。
そんな私でもこの物語はすっと入りました。
現役、引退した野球選手の現在、過去、未来。
自由自在に時空を行き来しながら、それぞれの人生を綴っていきます。
たまたま彼らの共通の職業が野球だった、で野球オンチでも大丈夫です。
私も人生の折り返し点を過ぎて、自分を考えると彼らの物語はどれもこれの他人事のような気がしませんでした。
最後に若い、これからという「民族の英雄」の暗い影が気になるものの、彼の
「ただもっと上のところで野球をしたかった」
という叫びに深く共感したのでした。

もっと純粋に~をしたい。
そういう時に決まって現れる「邪魔」。
それは家族に止められたり、金銭だったり、義理だったり、いろいろとあると思いますが、他人のことなら冷静に考えられても自分のことになるとつい、邪魔するのは~が悪いと考えてしまう。
そんな経験ってないでしょうか?
私はいつもその繰り返し、のような人生だと自分で思っちゃいました。

今、船戸与一にハマっています。
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by a-tenar | 2006-10-24 17:55 |
お父さん
イブラヒムおじさんとコーランの花たち
監督・脚本 : フランソワ・デュペイロン
出演 : オマー・シャリフ 、 ピエール・ブーランジェ 、 イザベル・アジャーニ
2003年 フランス

今、初めてイザベル・アジャーニがキャストに連なっていることに気がつきました!

孤独な少年が、孤独な老人に出会い互いの人生を豊かにしあって別れていく物語が淡々と綴られていきます。
よく母親が子どもに伝えるものについてはとりあげられますが、父が子どもに伝えるものはあまり目立たないような気がしています。
でも大人の男が若い世代に伝えられるものは確かにあって、この物語はそんなケースの一つと思いましたが、皆さんはいかがでしょう?
母性といえば、たとえそれが愚かな行為であっても許され、それにあぐらをかいているような気がする現役母としては、もっと男性に父性を語ってほしいと思います。
最後の、
「モモは私を父親として選んでくれた」
「私はモモに、伝えられるものはすべて伝えた」
に私はじーん、です。
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by a-tenar | 2006-10-23 19:25 | Movies
母と子の関係2 サド公爵夫人
サド侯爵夫人
藤本ひとみ 
1998年 文芸春秋

私の母とサド公爵夫人の母、マリー・マドレーヌ・マッソン・ドゥ・プリセ・ドゥ・モントルイユを重ねました。
名前にこんなにフランス貴族の称号「ドゥ」を重ねる女って、さぞかし鼻持ちならぬプライドの持ち主だったんだろうな、とか。
「小柄な体を粋な赤紫の英国風ローブに包んでいる。若々しい光を宿した青い瞳と、鮮やかな微笑が印象的だった」(本書138ページ)

うちの母も、他人様からみたらさぞやさぞ魅力的で若々しく、かわいらしいだろうとは思います。
ただ70も半ばを過ぎた女性がいつまでも若々しくかわいらしい、というだけにしがみついて生きているのが自分の母であってほしくない。
ただそれは母に限らない問題だとは思います、
なんでこんなに「アンチ・エイジング」なるものがもてはやされるのか・・・?

恐らく私の母は、思春期に実の母を亡くしたことがトラウマになって、しかも敗戦を経験し今までの価値観が一切ダメという激動の時代を生き抜くのに必死で人格的に欠損したのかとは思います。
その母が結婚して、高度成長期仕事に野心を燃やしている夫との関係に齟齬を来たし、すべての期待が子どもに向いた時、何が起こったかをわかりやすく説明してくれたのがこの本だと思いました。
ただ、この本のようにサド侯爵夫人が私が思うにあっけなく支配者である母に、「私は」と主体を持って話しかけられたのなら問題はここまでにならなかったような、と思ったのでサド侯爵のその後を調べてみました。
精神病院送りで、妻と再会し「夫婦仲良く」という記録はみつかりませんでした。
男が娘を一人前の女に育てることができる、
この本のそんな主張には素直に「はい」と言えるんですが、その逆もまた然り。
男もまた、女によって育てられ、両性やはり影響しあって大人になっていくのでは。
片方ばかりが空回りしているのは不健全ですが、なんとこの不健全が今現在あふれかえっていることか、と暗澹としたきもちになります。

そして、私は思うのです。
あそこで、「私は」と語ることができ、なお支えとなる人がみつかったら、子どもが娘が、餓死寸前衰弱死寸前の状況まで追い詰められるのだろうか。
それとも今の状況はこの時期のフランスよりさらに過酷で、娘が「東電OL殺人事件」くらいまで追い詰められないと、決死の抗議の手段である拒食ですら、誰に関心を持ってもらえずただ朽ち果てていくしかないのだろうか。とも。

いい小説でしたが、救いがあるという観点からつい厳しくつっこみたくなります。
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by a-tenar | 2006-10-18 17:03 |
見ちゃった、連ドラ
役者魂!
脚本:君塚良一
出演:松たか子、藤田まこと

テンションが高かく、日頃しないことをいっぱいしてしまいました。
その中の一つ、夜に連ドラを見る、それもフジテレビ。
松たか子はデビュー時こそ、親の七光りでみたいに意地悪い見方をしていましたが、今やすっかり好きな女優の一人で彼女が久々にドラマに出るので期待していました。
松たか子も良かったけれど、藤田まこともとっても良かった!
この人も元コメディアンっていう目で見てしまうんですが、偏屈なシェークスピア役者になりきっていて、ドラマを引っ張っていっている感じです。
本能寺海造の隠し子?という幼い兄弟、
ありがちな展開ですがそれでもこの二人の「お父様」の演技は良かった!
今後どんな展開になるのか、来週が楽しみです。
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by a-tenar | 2006-10-17 18:04
今年も鮎
やっと休みが取れて、遅い鮎を楽しみに行きました。
まずは芋ほり。
せっせと掘る「次郎」、「三郎」。
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少し体を動かした後が、お待ちかね♪の鮎。

まずはしその実、栗、なめこの三種類の盛り合わせ。
ああ、一杯飲みたかったけど我慢、我慢。
「次郎」は鮎に限らず魚類がだめなので、鮎ではなくなんとか食べられるうなぎを注文。
それでも千円とは思えないほどうなぎが載っていました。
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鮎はまずは酢の物、塩焼き、田楽、フライ、そして鮎ごはん。
フライと鮎ごはんは写真に撮るのも待てなくて、あっという間におなかの中。
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by a-tenar | 2006-10-14 20:59
母と子の関係1 サロメ
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サロメ
監督:カウロス・サウラ
主演:アイーダ・ゴメス
2002年 スペイン

私は「サロメ」と言えば、オーブリー・ビアズリーの「お前にくちづけしたよ、ヨカナーン」
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それに塩野七生の「サロメ乳母の話」の二つのサロメを思い浮かべます。
母の望みをかなえ、自らも恋心をいただいた洗礼者ヨハネを自分のものにするために、継父のよこしまな願望を逆手にとって「七色のベールの踊り」で生首を手に入れてキスするティーン・ジャーの娘。
大人たちの願望を知りつつ、今自分にできることをして現実に折り合いをつけた娘。
どちらが「本当のサロメ」なのか面白いところですが、私としては塩野七生の描いたサロメに付け加えて、娘から自立した女の物語としてサロメの像があります。
それにフラメンコの要素は正直言ってイメージできませんでしたが、アイーダ・ゴメスは見事でした。
女性の芸術家には失礼を承知して書きますが、1967年生まれのこの人が、本当に今から2000年前のユダヤの、ヘロデ王の妃の連れ子に見えてきます。
彼女はなんらかの形で彼にコンタクトを取りたい。
でも王の娘、その他諸々の事情でストレートには会えない。どうしたら・・・?

または、サロメは母に借りを返したかった。
自分はユダヤを捨ててもなんの痛痒も感じないけれど、それでも母には今まで育ててくれた礼は返したと思って捨て去りたかった。そこでそのすべての礼をこめて踊りが「七色のベールの踊り」だった・・・。

私としてはラスト、サロメがなんらかの形で死を選ぶというようなロマンティックは承服しかねます。それは塩野七生の影響かもしれません。
それでも、その王が踊りを所望しそれに応じて身支度してきたサロメにはなんらかの覚悟があったことは間違いないと思います。
そしてこの「七色のベールの踊り」は、おそらく女がその気になって男を魅惑した踊りのもっとも成功した例に挙げられるでしょう。
だとしたらこれを踊れるのはやはり当代切っての踊り手という自負がなければ踊れず、しかもそれにフラメンコの要素を入れたところがすごいと思わずにいられません。
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by a-tenar | 2006-10-13 16:04 | Movies
これが良くなるのは
女王蜂
横溝正史
1973年 角川文庫

古谷一行のテレビ版金田一耕助シリーズが始まり、角川書店の華々しいキャンペーンって覚えている人いますか?
テレビ版は良かったけれど、並行して読んだ原作はなんか古めかしくて「?」が多かったような。
最初に読んだのは「三つ首塔」だったのですが、危険な男に惹かれていくヒロインの心理からして子どもだった私には「はあ?」で、犯人の動機にいたっては「??」だったんですね。

でも久しぶりに機会があって、この本を読み返すとなんだかこの古めかしさが新鮮。
主人公智子は栗山千明がぴったりで、強烈な印象に残りました。
智子は生まれながらに男性に性的アピールを感じさせる、それでいて無垢な少女なんですがこれが結構難しい。

しかし許せんのは、智子の実父「日下部」という男。
結婚できないやんごとのない身分なら島の娘に手を出すな。
手を出したなら、ほいほい大事な指輪なんぞくれてやるな。
まったく哀れなのは琴絵です。
たまたま「発作」の持ち主だったために、最愛の人を殺してしまったという慙愧の念で一生を過ごすのですから。
本当に皇族でこういう男性、いたのでしょうか。
皇族という縛りは恐らく傍で思うよりはるかにきついような気がします。

なんだか「ローレライ」といい、この作品といい、昭和の始めにタイムスリップするような小説が妙に心地良いのは年取ったんしょうか・・・。
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by a-tenar | 2006-10-10 18:10 |
ケーキ
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「次郎」お誕生日で、以前ここにも書いたプールヴァール・デ・カトーでケーキをあつらえました。
彼の注文で、いちごのショートケーキ。
さっぱりしていて、この季節なのに総いちごでおいしくいただきました。
他にもシャンパンとベリーの組み合わせムースとか、サバランとかおいしそうなものがいっぱい。
最近ケーキは食べていなかったので、急に恋しい気分です。
18cmで3,675円。
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by a-tenar | 2006-10-05 21:06 | お店
  

おいしいお酒と、すてきな何かと。
by a-tenar
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