<   2006年 11月 ( 11 )   > この月の画像一覧
「氷点」
b0006210_20552625.jpg

氷点
三浦綾子 1963年

氷点
11月25日、26日テレビ朝日

ドラマを見て、しみじみ「氷点」の素晴らしさを感じました。
今回のドラマには、陽子役に石原ひとみ。
夏枝役に飯島直子、これがなかなかいい感じに思いました。
夏枝は決して悪い人ではなくて、「いいおうちのいいお嬢さん」がそのまま「良い家の奥さん」になったような人です。
だから陽子に意地悪していく過程が怖い。
飯島直子は、母であって女、という部分をよく出していたと思います。
あと三井恵子役の賀来千香子もいい感じでしたが、私はこれは前の高橋恵子が私の中でインパクトありすぎ、でまあまあといったところ。

で、改めて「氷点」を読み返して。
もう、人間の起こりうる、すべてのドラマが凝縮している感じです。
夏枝は「不倫している間」とか「夫の留守の間に男と密会していた」と表現されますが、今の感覚でいえば不倫ですら呼べないものでしょう。
それで責められるのだからたまったものではない。
とはいえ、辻口啓造のきもちも哀しいくらいよくわかる。
これが作家三浦綾子の、デビュー作品とは彼女の非凡な才能と信仰にただただ感心するばかりです。
[PR]
by a-tenar | 2006-11-27 21:04
チャイナ・ドレスの似合った人
紅青に妬まれた女 ファーストレディ王光美の人生
譚璐美
日本放送出版協会

先日、「マダム毛」を読んで、江青が猛烈に意識した女性というので気になっていました。
片や中国共産党主席毛沢東夫人江青、
片や中国国家主席劉小奇夫人王光美、
これは面白そうな女の闘いだぞ~。

でもこの人、お育ちが良くてそういう意味では闘いになっていませんでした。
やっぱ、「大奥」の方が私にはいいかな・・・?
ひっそりと家族のために生き、家族に囲まれて余生を送っています。
芯の強い、中国女の真骨頂って感じです。

b0006210_2113918.jpg

ところで、チャイナドレスの礼装がアフタヌーンが白、
イブニングが黒、なんて私、知りませんでした。
華やかな色のチャイナ・ドレスに目を奪われがちですが、
いつか中国で飛び切り上等な布地で礼装のチャイナ・ドレスを作ってみたいものです。
[PR]
by a-tenar | 2006-11-24 21:02 |
勤労感謝の日
と、「次郎」がくれたチョコ。
b0006210_2143314.jpg

[PR]
by a-tenar | 2006-11-23 21:43
いい色
近くのマクドナルドがキャンペーンで先着順に配ったものです。
初日のカップはいいけど、こっちのバッグはいいよね~とめったに起きない早朝に、
「太郎」それに「次郎」が「太郎」の命令で付き合わされてゲット。
朝マック、決して嫌いじゃないけど家庭があると朝からマックというわけには・・・。
で久々にベーグル食べて、みんな満足。
b0006210_1350449.jpg

[PR]
by a-tenar | 2006-11-23 10:41 | お気に入り
栗の光君
まろ、ん? 大掴源氏物語
小泉吉宏
幻冬舎

図書館で偶然見つけた本。
あまりに表紙の栗がかわいいので、借りてきました。
なんと、この栗はただの栗ではなく、後に太政大臣まで位を上り詰める、
光源氏でした。

長い物語を手際よくまとめていて、
これなら古典嫌いのうちのぼーずたちにもとっつきやすいか、と買う予定です。
b0006210_21165695.jpg

[PR]
by a-tenar | 2006-11-22 21:13 |
これは参った!
刺青、今は「TATOO」と言ったほうが通りがいいようですね。
カナダのモデルでしたか、10年くらい前にゴルチェのコレクションなどで活躍したモデルが髪を剃りあげて後頭部にとかげのタトゥーをしていたのがとても印象的でした。
戦前の沖縄婦人のように、手の甲に刺青を入れるも素敵。
でも皺しわの肌に刺青があるのって「?」。
まぎれもなく、しわしわに向かっていますから・・・。

今日、お化粧品を買いに行ったら、お店のとても個性的な店員さんが指の第1関節のところに、唐草のような、ちょっとわからない小さなタトゥーを入れていました。
かっこいい!
かわいいものではなくて、あえて違う図柄で彼女の雰囲気に良く似合っていました。

やっぱり私は刺青する度胸はないので、ペインティングでもすることにしますが指とは、なんとおしゃれ!
[PR]
by a-tenar | 2006-11-20 20:16
好きあえばすべて良し?
真砂屋お峰
有吉佐和子

10代~20代の始め、有吉佐和子に心酔して読みふけりましたがこれもその中の1冊。
大店のきれいなお嬢さんが好きなひとを養子に迎えたけど子どもに恵まれず、着道楽で身代をつぶした、というような印象しか持っていませんでした。
ところが今読み返してみると、お峰がうんざりしてこんな身代、使い潰すと思いつめるきもちがわからなくはありません。
それにつけても、お峰はここまで惚れた亭主を持てて幸せだと思いました。
実際惚れて添ってみても、どうしたって相手の嫌なところは見えてくるしうんざりだってしてくるのに、お峰はただの一度も夫を裏切ることはしません。
夫も、お峰を信頼し二人で力を合わせて200年蓄財した真砂屋潰しにかかるのは痛快の一言です。
とどめの、七輪で香を炊くなんて度胸、どれだけの人がもてるでしょう。
「和宮様御留」でも登場する、勝光院こと大奥上臈「姉小路」もまた立場を変えて登場します。
身分のある女と、金のある女の闘い。
キャリアのある女と、一介の主婦なれどすべてを投げ打っても、夫と添い遂げる覚悟を持った女の闘いでもあるように思えてなりませんでした。
[PR]
by a-tenar | 2006-11-15 20:00 |
楽しみなこと
花押のせかい
望月鶴川
2005年 全国官報販売共同組合

仕事先で、若い男の子が印鑑の代わりに独特のサインをします。
本人は意識していないのでしょうが、まるで戦国期の武将のように花押めいたサインでかっこいい。
それで借りてきたのが、これ。
花押といってもいろんな種類があるのでびっくりしました。
自分流の花押のつくりかたの解説もあるので、じっくり自分のオリジナルを作りたいと思っています。
鶴川流花押HP
[PR]
by a-tenar | 2006-11-13 20:18 |
靴好きにおすすめ
靴のラビリンス 苦痛と快楽
INAX出版; 第2版版
1997年8月

靴が深く深く女性の生き方に影響していることを、丹念に実証していっています。
たとえば「厚底」。
これが流行った時は、一方で散々「売らんかな」で若い女性を煽っておいて、交通事故やら転倒やらで危ない、あんなものを履いてどうするんだ、という非難の声も同じくらいありました。
でも厚底なんて、16世紀ベネチアを中心に流行した「チョピン」や、江戸時代から現代の舞妓まで続く「ぽっくり」など、今に始まったことではないことを丁寧に写真も使って追っています。
爪先の細い靴、巻き革まで刺繍をほどこしたミュール、履きやすさ重視のモカシン、すでに歴史に登場していたことが驚きです。
ミュールはもともと室内履き、決して家族以外には見せないおしゃれ靴で、だからこそ男性たちはそのミュールを「見てしまうと」みてはいけないものを見たと興奮することもよ~くわかりました。
たかが靴、ですがされど靴、ということを実感します。

b0006210_19481962.jpg
[PR]
by a-tenar | 2006-11-12 19:47
The Miracle Worker
迷った末、「三郎」を連れていくことになりましたが、石原さとみちゃんのファンの夫が「えーっ?!」。
よくわからない(?)「三郎」を連れて行くより、夫と行けばよかった。
ここのところ、なんだかんだずれまくる私たち夫婦。

私は映画の「奇跡の人」のイメージが強いので、いくつか戸惑いもありました。
音楽が今ひとつ。
アニー・サリバン先生の故郷アイルランドを意識しているのですが、私にはけたたましい印象ばかり残りました。
またアニーの弟ジミーの影も、アニーにとってはトラウマになっていることはわかるのですが、ちょっとしつこいと感じました。
アニーの孤独感は伝わるのですが。
ヘレンの母ケイトがヘレンを抱え込むたびに、アニーは孤立します。
アニーはおそらくヘレンの人形が機械的に話す「ママー」にも、自分にはなかった母の面影を追っているのでは、と思わせる演技でした。

映画といくつか違うところも発見しました。
まず石原さとみの体当たり演技は迫力ありました!
それから田畑智子のアニーは、若さがありはつらつさにあふれた女教師という感じで実際はあんな感じだったのでは。
アニーことサリバン先生の行動は虐待と教育の紙一重だと私は思っています。
違いは全身全霊かけて生徒に向き合っているか、どうか。
アニーは自分のすべてをもってヘレンに立ち向かい、それだからこそ母ケイトは、断腸の思いで母に助けを呼ぶヘレンをアニーへ押しやります。
このお芝居では母ケイト・ケラー役小島聖と、ヘレンの異母兄ジェイムズ・ケラー役山崎裕太の存在感が大きいように感じました。

母としては障害を持ってうまれたヘレンを守りたい(それは彼女自身も守られるから)。
ジェイムスは父を乗り越えたい。
そうした葛藤が丁寧に描かれています。

強烈に心に残った科白です。
「人生は誰にとっても生きにくいもの」
「(だから)どうやって生き残るか、なんです」

障害をもっていようといまいと、生きにくいこの世でどう生き延びていくか。
今、子どもたちの自殺の連鎖を見聞きするたびに私は考えます。
とにかく、生き延びろ!

「選んだら、簡単にあきらめてはいけないんです」
「あきらめるというのは人の最大の罪だと思います」

映画の「奇跡の人」はヘレンの「Water!」で彼女の中で世界が広がったところで終わります。
今、書いていて山岸涼子の「スピンクス」を思い出しました。
閉ざされた世界に生きる者が、他者からのたゆまない働きかけによってゆっくり世界を広げていくところ、なんかそっくりですよね。
このお芝居ではそこでは終わらなくて、「弱い娘」を庇護下におきたい母から、ヘレンが自らアニーを選び取るところまで丁寧に描きます。
世界を広げたヘレンは他者と交わることを選び、他者と一緒にいるためにはルールが必要だと自ら律していきます(たとえば食事のマナーとか)。

ヘレンを巡る人々、父・母・兄の家族模様にとても心を動かされたお芝居でした。
[PR]
by a-tenar | 2006-11-04 20:54 | お気に入り
  

おいしいお酒と、すてきな何かと。
by a-tenar
プロフィールを見る
画像一覧
メニュー

私の旅行記はこちら
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧