<   2007年 11月 ( 14 )   > この月の画像一覧
木曜時代劇が面白い
NHK 木曜時代劇
風の果て
原作:藤沢周平
脚本:竹山洋
佐藤浩市、仲村トオル、平淑恵さん、石田えり

半分終わりかけたところで、このドラマにはまってしまいました。
竹山さんが脚本を書いた藤沢作品は、他に93年の「清左衛門 残日録」があるんだそうですが、あれもいい作品に仕上がっていました。
原作では淡々と綴られるエピソードを原作を損なわない程度に膨らまして、ドラマに仕立てていくのがすごい人です。
そしてこの作品でも俳優が良いんですよ~。
佐藤浩市って実力はあるとは思っていましたが、なんとなくあの独特の風貌が好きになれなくて。
ところが今回はあの雰囲気が、人の中にある善とか悪とか、陰影に富んだ感じをよく表現しているようで見直しました。
そういえば「清左衛門 残日録」の仲代達矢も、それまで好きじゃなかったんですよね。
仲村トオルもうまい、この人の持つまっすぐな感じが嫌らしい感じに仕上がっていて、それが役者仲村トオルを一つ超えたような演技。
そして、石田えり。
この人の科白を聞いていると、うちの夫婦喧嘩のよう・・・。
来週はいよいよ最終回、再放送は初めからしっかり見るつもりです。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-29 21:48
俳優陣が粒揃い

b0006210_2115353.jpg
昨夜、「点と線」ご覧になりましたか?
最近松本清張のきぶんではなく、とんとご無沙汰でしたが鬼才ビートたけしの主演。
ちょっとだけ、がしっかり前編見てしまいました。

三原紀一役の高橋克典は、熱演していい感じでしたが好みではないから置いといて。
割烹料亭「小雪」の仲居お時の原沙知絵、相変わらずうまいです。
お時の母ハツは市原悦子、鳥飼の義理の姉は樹木希林、で文句なし。
安田の妻亮子の夏川結衣、鳥飼の娘つや子に内山理名。
この二人は今まで注目したことがなかったんですが、今回のドラマではきらっとしたものを感じます。今後の活動をチェックしていきます。
そしてビートたけし。
モンスターぶりが鳥飼という平凡は刑事になぜかマッチしていて、この人本当に何やらせてもすごいなと思います。

俳優たちの肉厚な演技に対し、昭和30年代のセットがわたしには違和感。
作りもの、生活感がないんですよ。
なんでかな?もしかしたら人の配置。
駅や駅前の人の流れに違和感ものすごく感じました。
電車もこのために走らせました、今はない特急です(ほんとかどうか知らないけど)って感じで、自然に再現しました、って感じがぷんぷん。

テレビ朝日 点と線
[PR]
by a-tenar | 2007-11-25 11:23
日常が壊れる時
b0006210_18295524.jpg
ブルー・ローズ
馳 星周
中央公論新社 2006年
ISBN-13: 978-4120037665

私にとっては久しぶりの馳 星周、タイトルに惹かれて手に取りました。
馳星周の作品として「?」と思いました。
特に上巻はテンポもいいし、ぐいぐい引き込まれます。
しかしネットで拾った書評の多くの人たちが、馳星周独特のノワール感が薄れたと書いている通りだと思います。
私が鼻についたのは主人公がいちいち、
「女は強い」
と繰り返すこと、その場面場面が陳腐。
変な感じがするんです。

ただ作者の意図したのは、何気ない日常が突如崩れること。
他人事と思っていたできごとに、いつのまにかどっぷり浸ってしまう意外性にあったのなら、これは成功していると思います。
お嬢さん育ちがSMクラブの女王様に。
倦怠感どっぷりに熟年夫婦の妻側に隠し子発覚。
その夫は最後まで己の保身に汲々。
この夫婦の描き方、えぐいです。

下巻はいささか雑って感じが否めず、どこかで読んだような筋というのが、
おいおい馳星周どうしちゃったの?ですね。
ラストもいたって平凡。
これで終わるな、って言いたいですが非日常と日常の危さがテーマなら、いいんじゃないでしょうか。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-21 18:29 |
「エースをねらえ!」の男性像
先日の職場のランチ。
新婚さんの女性がはや、こんなぼやきを。
「結婚しちゃうと男の人に何言われても平気になるっていうか。
はいはい、またおバカなこと言ってるわ~、で終わっちゃう。
独身の時とかはいちいち反応して、傷ついたり考えこんじゃったりしたのに」
女性は結婚すると、男の人に夢とか、甘えとかがなくなる。
ふざんけんじゃねぇ!って心で毒づき、笑顔っていう芸当ができるようになる。
ほとんどだから、なんなのさ?になっちゃうと、笑いあったのでした。

で、これまた最近、ブックオフでたまたまみかけて買ってしまった山本鈴美香の不朽の名作、
「エースをねらえ!」。
私は特に後半の、ひろみが宗方コーチを亡くして立ち上がるところまでが好きなんですね。
ここに出てくる男性はほぼ女性の理想なんじゃないでしょうかね。
厳しいけれど愛情込めてひろみを見出し、トップ選手に育て上げる宗方コーチ。
影のあるハンサム、それもそのはずくら~い過去を背負って生きる男。
優しく包容力のある先輩たち、藤堂、尾崎、千葉。
特に藤堂は、ひろみへの愛ゆえに自分の仕事もひろみ優先に決断し、生涯ひろみの良き理解者になるべく努力を惜しみません。
後輩にはひろみの信奉者香月、根は素直だがやさぐれた神谷。
てんこ盛り、と言っていいでしょう。

繰り返し繰り返し、女の成長は男の助けがなくしてはないこと。
宗方コーチの名セリフの一つ、
「女の成長を妨げるような愛しかたはするな!」

同じ山本鈴美香の未完の大作、「七つの黄金境」でも同じようなセリフが続きます。
男も女も成長する時は性など関係ない、引き裂かれた魂の半分と思える異性にめぐり合えた時、女は自然に女らしく男は男らしくなればいい。
これがおそらく著者の男性観、恋愛観なんでしょう。

私も10代の頃からとても共鳴してきたんですが、今回「エースをねらえ!」を読み返して、今この人はどうしてる?とネット検索しました。
それによると、宗方コーチって著者の父親をイメージしているらしんです。
私、それを知って今までのだ^い好き、から抜けました。
これ、赤の他人の男がいいうからかっこいいんであって、父親だったら??
という違和感もっちゃったんです。

それに女性陣にも。
たとえば竜崎夫人、お蝶夫人のお母様ですね。
二部の終わりの方にちょこっと顔出してきますが、あの美貌といい性格といい、おそらくお蝶夫人はお母様似というくらいなんですが、出てきて終わり。
藤堂のお姉さん。
ひろみへの愛を貫く弟を応援しているが、それ以上でもそれ以下でもなし。
ひろみのお母さん。
母性愛の権化。
母の愛ゆえに愚かなことをいっぱいするが、すべて夫は理解し不問。
親友牧。
ひろみを心から心配しているのはわかるが、藤蔵・尾崎の友情に比べ描き方が浅いような。

女がライフワークを得た後、あるいは得ることができなかったら・・・?
こういう男性にめぐり逢えなかったことを後悔してさらに精進するのかしら。
はたまためぐり合っているのに男慣れというか、心がすれてしまい(!)男性の包容力あふれた
愛情表現を感じなくなってしまうのでしょうか?
だからなんなのさ?

これをおばさん化と私は定義しています。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-19 16:39 |
ごった煮の魅力
香港にはご無沙汰、もう行くこともないかなあなとど思っていましたが俄然行きたくなりました。

香港アート&カルチャーガイド 香港特別藝術区
中西多香他
技術評論社 2005年
ISBN4-7741-2231-9

b0006210_12343883.jpg


あの街のごちゃごちゃしたところと、表向きのすましたデザインとか、アーティスト達にもそんな匂いがあるような感じ。
裏町の猥雑さは私はやっぱり香港らしいと思うし、クリーンなばかりの香港はコンビニ弁当のような味気なさを感じます。
いろんなものを入れて、なお全体の味わいも良し。
ニューヨークや東京とは違う魅力をこの街に感じ、アートを見てきたいなぁ。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-18 12:38 |
丹羽有芳という画家
丹羽有芳と師友展
はるひ美術館

おおらかな筆致に惹かれました。
特に「朴樹小禽図」はいい画だと思います。
人柄が表れているというか、ぎすぎすしていなくてのんびりした画というか。
私がプロの絵描きに感じる激しさみたいなものはなくて、庄屋さん?かな、家業を黙々とこなしながら家族のためだったり、親しい友人だったり、お寺さんのために上手な画を描いた、っていうほのぼのさを感じました。

最後に記されていたことばがまた良かったのです。
お人柄が出ているような、でもちょっと気になることばだったのですがちゃんと控えてこなかった・・・。
間違っているかもしれないんですが、家業を守り親や子として努めてきて粛々と70年。
それが良かったのか、悪かったのか、今となっては慙愧の念、みたいな。
決してその生き方を望んではいなかった、今となっては慙愧の念?
それにしては達観したようなことばで、ぜひ、このことばの意味を知りたいものです。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-17 22:53
撤退予定の書店
「太郎」のインフルエンザ予防接種のため、繁華街栄に出ました。
いた~い注射後、本屋に行きたいと言うので、マナハウスはまだやっているかなと覗きに行ったら閉店のお知らせもなく、普通に営業していました。
私は普段滅多に書店には行かずもっぱらインターネットと図書館だよりなので、久しぶりに行った大型書店には少し興奮。
前からホテルのインテリアの本が欲しかったのですが、手に取って数冊の中から選ぶということがその理由。
b0006210_1059201.jpg
[PR]
by a-tenar | 2007-11-16 10:33 |
年配者に誰が教えるのか
b0006210_20295346.jpg暴走老人!
藤原 智美
文藝春秋 2007年
ISBN:978-4163693705

私は、どうしても老人に寛容になれません。
お年寄りを大切に、年配者は敬って、と理解しているし普段は若輩者としての分は守っているつもりです。
でも心から敬ってということは滅多にないし、私の周りにって、いい加減にせいやと毒づきたくなある年配者ばかりのようです。
どうしてあんなに怒りだしたり(キレる、という表現の方がぴったりです)、→これは男性が多い。
ぐたぐた言って日が過ぎる→これは圧倒的に女性、が多いのか。
この、私の日ごろの疑問に答えてくれたともいえるのがこの本でした。

暗黙のルール、著者は透明なルールと言っていますが、たとえばスタバやマックで、列を長くしている年配者。
そこの店での注文のルールがわかっていなくて時間がかかってしまう。
それはいけないことではないのですが、後ろにいる人はたまりませんよね。
「アイスコーヒー、欲しいんだけどないの?あ、これ?ラテ?コーヒー?」
とか店員と話し出したら、もう私なんかイライラしだしてしまいます。
作者の挙げた例とはちがうけど、スーパーなんかでカートを横にして考え込む年配者に私はものすご~くイラだつんです、カートと人じゃ1メートルくらい、売り場をふさぐじゃないですか。
そこどいてくれなきゃ私がものを取れないんですけど・・・。
彼女らは考え込んでいっこうにどかない、私は他の売り場を一周してもなお、そこにいる。
「すみませんけど、それ、取らせてください」
と言って「あ、ごめんなさいね」なんて場所空けてくれる人は半分もいない。

こういった場面で感じる私のいらだちは、自分はスマートに買い物をしているのに不本意にも乱された怒りと、そのルールを学ぼうとしないお年寄りに向けられていたのかもしれない、と思います。
そんな自分の狭いキャパシティを改めて恥じ入りましたが、著者の問題提起した暴走する老人の問題は単にわがままなのかもしれない、と思います。
確実に、もののわかったお年寄りではなく、キレやすいお年寄りは増えると思います。
彼らにどうやってルールを知っていただきます?
若い者はいいんですよ、彼らがルールを犯すのは一にもニにも、世間を知らないからなので教えてやればいいんですから。
ものを知らず年を重ねた、敬うべき年配者にどうやって社会の動き方を知っていただくのか、私は自分の親を含めて頭を抱えています。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-15 20:27 |
ただの闘争?
なんかのきっかけで、高口里純原作のコミック「花のあすか組」が気になって。
今日「ブックオフ」へ行ったので、ついつい立ち読み。
もう20年近く前か、
「結局ただの闘争じゃない。口ではかっこいいこと言っているけどなんだかんだ理屈つけて殴り合っている」
と当時の親友のことばがとても印象に残っていて、ついついその後どうなったのかな?と気になりながら読むことはなかった作品です。

結局27巻読んでもどうなっているのか、さっぱり。
ヨーコとの関係もぱぱっと早読みした程度ではよくわからないし。
でもただのヤサグレ少女のけんか日誌ではなく、高口里純の一貫した作風を感じました。
あの人はなんというか、都会の孤独を独特の切り口で描ける人だったな、とね。
あすかは「自分の足で立つ」ことを明確にした生き方をしていて、それが人気の秘密なのかも。

映画は初めつみきみほが主演しました。
調べたら結構実写版で違う主演で作られていたり、原作も延々あったので驚きました。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-14 22:00 |
不気味?
昨日買い物していてもずくを見た瞬間、閃いた!
これを納豆とあわせて食べたら美味しいにちがいない。
めかぶを見て、めかぶもおいしそうだとよろめきかけたけど、納豆ともずくを買ってさっそくトライ。

納豆をよ~くかいて。
なんでも魯山人は納豆を480回かけと言ったとか・・・?
暇な男のやりそうなことだと思いながらかいて、いやいや魯山人は美味しいものを美味しく食べることを仕事としたんだからいいか、って思いながらかいて。
いい具合にねばねばしてきて、そこにタレと辛子ともずくをたらしこみ、そのままでも十分いけるところをうずら卵を一つ。
いけます。
[PR]
by a-tenar | 2007-11-11 19:00 | 食べもの
  

おいしいお酒と、すてきな何かと。
by a-tenar
プロフィールを見る
画像一覧
メニュー

私の旅行記はこちら
ファン
ブログジャンル
画像一覧